コンセプトと効果の根拠
コンセプト
一流のチャンピオン・プロ選手による格闘技の直接指導を通し、肉体及び精神を鍛えることで、健全な闘争心を引き出し、組織にプラスの効果をもたらすトレーニングプログラムです。
強靭な肉体を手に入れ、ブレない、折れない、負けない心を身に付けるとともに、一枚岩の組織を作りたい社長と、社員の皆様ためのプログラムです。
社長も社員も、「きつ楽しい」共通の体験を通じて、判断力・行動力が強化され、1人1人の仕事の質が上がると同時に、結束力が高まり「戦う組織」に成長していきます。
会社にプラスの効果がある理由・根拠
自信や突破力の形成・精神性やモチベーションの向上

健全な闘争心の覚醒で、「怖い」「苦しい」というマイナスの心に向き合い、乗り越え、自信や突破力が形成されます。
そして一流のチャンピオン・格闘家の精神性・魂に直接触れながら、ポジティブな空気と声がけで、精神性が高まり、個々のモチベーションが上がります。
格闘技固有の強い即効性
運動全般に、以上のようなプラス効果は見受けられますが、格闘技は、他の競技・スポーツに勝る強力さと早さで、効果を実感できます。
なぜなら、向き合う相手と距離が至近であることや、瞬時の判断力と行動力が求められること、そして、一流のチャンピオン・格闘家の気迫・魂に直接触れながら、ポジティブな空気と声がけがあることで、仕事に活きる健全な闘争心が引き出されるからです。
さらに、本質的なこととして、人間は生きるために獲物を獲ること、敵から逃げることにおいて能力を発揮するように脳の働きができていると言われています(出典:池谷裕二 著『のうだま やる気の秘密』)。
闘争心プログラムは、脳を鍛えるための最高のプログラムなのです。
科学的根拠
脳が鍛えられる科学的根拠
適度な運動が体によいことは、すでによく知られている事実です。
運動によって、思考や感情に関わる重要な神経伝達物質が増えるのです。
神経伝達物質とは例えば・・・
- 集中、記憶、積極性、痛みをなくす作用をするノルアドレナリン
- 集中力を高めたり、ストレス解消、心地よさなどの感情を生み出すドーパミン
- ノルアドレナリン、ドーパミンをコントロールし精神を安定させるセロトニン
などです。
運動と脳の関係に興味がある方なら、ご存知のことも多いでしょう。
ところが、近年の神経科学の分野では、運動によりそれ以上の影響があることが明らかになってきています。
運動が遺伝子そのものに及ぼすこと、体の活動が心に影響することを示す兆候が見つかっています。
運動で、成人後も脳は成長する!
運動は、脳の情報処理や情報伝達といった役割を果たしているニューロン(神経細胞)の生存や成長を調整します。
そして、運動して血流が盛んになると、そういった脳細胞の増加に不可欠なBDNF(脳由来神経栄養因子)が脳内に放出されます。これにより脳は成長し、記憶力も伸びていくのです。
ストレスを味方に
また、生活するうえで避けて通れないストレスに対しても“体を動かしたから気分がスッキリする”といった以上の効果を、運動は細胞レベルに働きかけています。運動により引き起こされる脳の活動は、分子サイズで生まれる副産物により、ニューロンをいったん傷つけますが、通常は筋肉と同じように修復のメカニズムが働いて、より丈夫に作り直されます。
こうして運動は心身の適応能力を磨きあげていきます。
研究により、慢性のストレスにさらされているラットを運動させることで、縮んでいた海馬が元の大きさに回復することもわかっています。
さらに、運動することで「仕事に前向きになり、ストレスが減った。」「定期的に運動している従業員は病欠が少ない。」「免疫機能を大幅に改善できる。」といった研究結果も出ています。職場はストレスの原因となっている場合も多いため、運動のメリットを活かしやすい場所であるともいえます。
二人三脚で、脳の活性化を促進

有酸素運動と無酸素運動がミックスしているボクシング・キックボクシングの動作は、格闘技の中でも比較的動きがシンプルなため、だれでもより素早く極限の集中状態に入れるようになります。
また、トップクラスのファイターに指示を受けながら行うといった、複数人での運動は、個人で運動するよりも、脳が成長する可能性が大きくなることも研究結果により明らかになっています。
健全な肉体に宿る健全な精神
社長をはじめ、社内のスタッフが肉体的にも精神的にも健康であることは、経営を支える基盤であるといっても過言ではありません。
薬やたばこ、アルコールなども気分をよくしストレスを一時的に緩和する作用はあるものの、副作用を伴いセルフコントロールが難しいことは周知の事実で、一方、運動はそのようなリスクなしにストレスを緩和できるだけでなく、脳の発達、活性化を促進し、まさに理想的な取り組みといえます。
ボクシングの効用
- シャドーボクシングなどの有酸素運動は脳内でBDNFの量を増やし、脳の変化を起こしやすくする。
- 身体を鍛えることで、生きる力が強くなる。
- ボクシングを有酸素運動として行うことで、記憶力を高める。
- 瞬時のシミュレーション力が強くなる。
- ミット打ちの連打やサンドバックをたたくなど、息を止めて行う無酸素運動は、筋力をアップさせるとともに、標的に対し極度の集中状態に入りやすくする。
- チャンピオンや現役選手に指導してもらうことで、感謝心がさらに深い集中状態を作り出す。
- 心拍数の高まる苦しい局面でも、集中状態の中、常に冷静に自分自身を見つめる力を養うことができる。
参考文献
ジョンJ.レイティwithエリック・ヘイガーマン(2009)
『脳を鍛えるには運動しかない!-最新科学で分かった脳細胞の増やし方』野中香方子訳、NHK出版